LJL チーム紹介No.1 "7th Heaven"

　はじめに、これらは全て袁術陛下の主観によるものであり、「こういった見方もあるのか」という程度に留めておいていただけると幸いである。

7th heaven（7h）

出典：https://jp.lolesports.com/teams/7h

【2017年戦績】

LJL 2017 Spring Split 5位
LJL 2017 Summer Split 3位

LJL 2017 Summer Playoffs 3位

　LJLでの3年間（2015～2017）において、最も”中堅”という呼び名が似合うチームだ。順位は最高でも3位、最低でも5位と非常に安定しており、下位のチームが這い上がるためには必ず超えねばならない壁と言えるだろう。

　一方で7hがこの中堅というポジションから抜け出すためには、Pentagram、DetonatioN FocusMeという分厚い双璧を打ち破る必要がある。

　さらには”三番手”というポジションもまたUnsold Stuff Gamingの台頭により危うくなっている。いまいち乗り切れないチーム――そういわれ続けて早三年。ここから抜け出すチャンスを掴みとれるか。

▼ストロングポイント

　すべてのロールにおいて高水準なプレイングをこなすというJeon ”Rokenia” Yeongdae。彼はトップ/ミッド/ADCと様々なロールを渡り歩き、トッププレイヤー達を相手に孤軍奮闘していた。

　2017 Summerから加入したトップレーナーのRyouhei ”raizin” Yamakiの存在、そしてUSGにおいて安定感を見せてきたSota ”Haretti” Nakamuraが2018年に加入したことにより、2018年3月1日現在ではミッドレーナーとして存在感を発揮している。

　このRokeniaはどの試合においても対面と対等以上に渡り合えている。敗北した試合では他レーンから崩されることがほとんどであり、自身が敗北の種となったケースは皆無といってよい。集団戦では相手のキャリーを刈り取っていく動きを見せ、時として自ら囮になる積極的なプレイを見せ付けている。

　また、ボットレーンのJunya ”ThintoN” MatsuokaとHarettiのコンビは安定感がすさまじく、どのような対面でも堅実にファームしていき気がつけばHarettiのコアアイテムが揃う――このボットレーンの安定感は2017年において不足していたものであり、Harettiの獲得はウィークポイントを見事に補ったと言えるだろう。

　集団戦においてはいずれもHarettiは適切なポジションを位置取り、黙々とダメージディーラーの仕事をこなす仕事人のようなその様はファンたちに「そうたああああああ！」と熱狂させるほどの人気を誇り、「そうた」コールを今年も響かせることができるかに注目が集まる。

▼ウィークポイント

　一方でトップレーナーのraizinおよびYuuki ”SatoRy” Tangeは他のトップレーナーと比べ力不足感がぬぐえず、ウィークポイントとなっている。

　スターティングメンバーであるraizinはフィオラやトランドルなどのスプリット系レーナーを得意とするが、現在のタンクメタには追いつけていないように見える。現に7h側のトップレーンが勝利するケースはほぼなく、敗北の大きな理由となっているのが現状である。

　これにより、バン・ピック戦術にも悪影響を与えている節も見られる。また優れたキャリージャングラーと知られているJang "Savage" Seung-gyuは調子の波が激しく、安定感がないのも気になる点だ。

　他レーンがRokeniaを献身的に支え、そしてRokeniaがキャリーしきるか。はたまた、2/23で下馬評を覆したPGM戦においてウィークポイントであるトップラインを手厚く助け、トップラインから試合を動かすかどうか。この選択が今後の鍵となるだろう。

注目プレイヤー：Savage

　韓国サーバーにおいてRokeniaと同じくチャレンジャーティアーに到達した一人だが、中でも順位が高いプレイヤーとして知られている。特にカ＝ジックスを得意とするが、当然ながら警戒されておりバンされることが多い。

　プレイスタイルとしては調子の波があるキャリージャングラーだが、2/23のPGM戦においてタンクジャーヴァン四世で素晴らしく献身的な動きを見せており、現在のメタに順応する様子が伺えた。SavageがRokeniaの負担を肩代わりできれば、優勝という「天国」へ突き進めることだろう。